本日は、ロレックス デイトナ Ref.16528G の実機レビュー、お送りしていきます。
デイトナの登場は1963年。人類の宇宙への挑戦、そしてスピードへの挑戦にインスパイアされて誕生した、ロレックスを代表するモデルです。
今回ご紹介するRef.16528Gは、2000年に生産終了となった先々代モデルの金無垢デイトナ。Refナンバーの末尾にGと付くのは、文字盤内にダイヤモンドが使われていることを表しています。
目次
ロレックス デイトナ Ref.16528G(製造年、基本スペックなど)
- 製造年: 1988年~2000年
- ムーブメント: Cal.4030
- 防水性能:100m
- ケース径:42mm径× 12mm厚
- ケース素材:イエローゴールド
- ブレス素材:イエローゴールド
- 風防:サファイアクリスタル
- パワーリザーブ: 52時間
- 新品重量:約160g
Ref. 16528Gに搭載されているムーブメントは、ゼニスのエルプリメロをカスタムした自動巻きクロノグラフです。
もともと毎時36,000という高い振動数を特徴とするエルプリメロですが、ロレックスはそれを28,800にまで下げて使用しました。
振動数が高いと、時計としての精度が出やすい反面、部品の摩耗は激しくなります。実用性能に強くこだわるロレックスは、そこを懸念したのでしょう。振動数を下げることで、精度も下がってしまいますが、そこはデイトジャストやサブマリーナで先に培った技術があります。
それ以外の部分も合わせてカスタムし、ロレックスが求める精度をしっかりと出すことに成功しています。
デイトナのクロノグラフ、ストップウォッチの機能ですが、ボタンがスクリューロック式になっています。この仕様は、1970年代から装備されています。
デイトナのクロノグラフを使う際は、ロックを外す作業がひと手間かかりますが、これがある分、堅牢性が増し、100mという防水性能を実現するとともに、外的衝撃を受けた際にも壊れにくくなっています。
イエローゴールドとダイヤが輝くドレススポーツモデル
その他、リューズ、裏蓋もスクリューロック式で、高い堅牢性を実現しています。リューズはケースでしっかりとガードされており、スポーツシーンでの使用も安心。リューズガードを除いたケース径は40mmです。
デイトナのベゼルには、タキメーターという数字が刻まれています。これは、クロノグラフと合わせて、平均速度を読み取るというものです。
Ref.16528G、ベゼル、裏蓋までしっかり18Kイエローゴールドを使用しています。
ブレスの仕上げは、中央がポリッシュ、外側がサテン。この個体、ユーズド品なので少々傷がありますが、これくらいであれば、修理屋さんで磨きを依頼すれば、新品時のように戻すことが可能です。
バックルはダブルロックですが、現行のものよりも薄く小さなパーツを使用。
現行モデルの方が厚みがあり、金を使っている量も多いため、ずっしりとしています。こちらの先々代モデルは、現行よりも50グラムほど軽量。軽い着け心地が魅力です。
そして、文字盤。8個のダイヤモンドが配置されており、イエローゴールドとの組み合わせで、非常に豪華な作りになっていますね。
デイトナのスポーツ感あるデザインも、素材を変えるだけでここまで違って見えるのか。あらためて、機能を求めるとデザインも美しいものになるんだな、ということをわからせてくれる一本です。
重厚感漂う金無垢のクロノグラフモデル
ビジネスの場で着けることは、ほぼないと思いますが、バッグとの合わせはご覧の通りです。扱う商材によっては、かなり説得力が出せるかもしれません。笑非日常なスタイルが、格好良いですね!
金無垢、ダイヤモンド、ブラック文字盤ということで、ブラックジャケットとは、非常に合わせやすいですね。時計に負けないよう、重厚な素材感のものを合わせるのがよろしいかと思います。
同世代のSS製のデイトナRef.16520は、プレミア価格になり過ぎているので、このタイミングで金無垢デイトナの価値にあらためてフォーカスしてみるのも、良いかもしれませんね。
ちなみにこの世代のデイトナのユーズド価格は、SS製と金無垢で同じくらいです。笑
以上、本日は ロレックス デイトナ Ref.16528G のご紹介でした。
デイトナ 16528G の買取価格
デイトナ 16528G の買取価格については、下記の記事よりご確認ください。