1953年に登場したロレックス・エクスプローラーシリーズ。シンプルな3針機能と丈夫な作りから、中古市場でも人気が高く、高価買取につながりやすい高級ブランド時計です。
エクスプローラーの最新の買取相場や、これまでの相場推移、エクスプローラーを売るときの「よくある質問」をまとめて紹介します。
ページの構成は、下記の通りです。
モデルからエクスプローラーの買取相場を探す
ロレックス エクスプローラー1,2買取相場表(モデル別/新品・中古)
現在、買取応援団にて調査済みの買取相場を、一覧にまとめました。
商品名のリンクから、各モデルの買取相場の詳細を確認できます。
ロレックス エクスプローラー1 の買取相場表
商品名(モデル/型番) | 中古の買取価格相場 | 新品の買取価格相場 |
エクスプローラー1 14270(通常品のみ) |
¥342,000 | ¥780,000 |
エクスプローラー1 114270 |
¥230,000 | ¥800,000 |
エクスプローラー1 214270 |
¥369,000 | ¥750,000 |
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(Ref.14270はブラックアウトを含まない相場です。)
ロレックス エクスプローラー2 の買取相場表
商品名(モデル/型番) | 中古の買取価格相場 | 新品の買取価格相場 |
エクスプローラー2 16550 |
¥342,000 | ¥3,000,000 |
エクスプローラー2 16570 |
¥300,000 | ¥850,000 |
エクスプローラー2 216570 |
¥470,000 | ¥900,000 |
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ロレックス エクスプローラー アンティーク の買取相場表
商品名(モデル/型番) | 中古の買取価格相場 | 未使用品の買取価格相場 |
エクスプローラー1 1016 |
¥375,000 | ¥3,700,000 |
エクスプローラー2 1655 |
¥1,000,000 | ¥3,000,000 |
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※買取店のサイト等で買取価格の提示がなかったモデルは、平均的な換金率から算出した推定値となっている場合があります。
※掲載している価格は相場の目安となります。実際の買取金額は、時期や買取店、個体の状態によって大きく変わる場合があります。
エクスプローラー1、2の現行および先代モデルの買取相場は、下記の動画でも紹介しております。
ロレックス エクスプローラー買取の豆知識(目次)
- エクスプローラー人気モデルの最新相場
- エクスプローラーで高く売れるモデルはどれ?
- エクスプローラー買取価格の推移
- 買取店別エクスプローラー査定実績・見積もり比較
- 有名店のエクスプローラー買取実績(2020年)
- エクスプローラーを売るときによくある質問
- エクスプローラー誕生の歴史
ロレックス エクスプローラー人気モデル(値上がりモデル)の最新相場
エクスプローラーの買取相場を提示している16社のWebサイトを調査。その中でも値動きの大きいモデルをピックアップしました。
スポーツモデルのロレックスは、直近数年で全モデルが値上がりしており、エクスプローラー1およびエクスプローラー2も、例にもれず高値になっています。
特に5桁Refのヴィンテージモデルに見られるレアピースの値上がりは激しく、過去2年~3年で2倍以上にまで上昇しています。
モデル名・型番 | 過去の相場 | 最新の相場 |
エクスプローラー1 Ref.14270(ブラックアウト含む) |
~ ¥330,000 | ~ ¥2,000,000 |
エクスプローラー2 Ref.16550(アイボリー、レイル含む) |
〜 ¥1,500,000 | ~ ¥3,000,000 |
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エクスプローラー1Ref.14270は『ブラックアウト』、エクスプローラー2Ref.16550は『アイボリー』と『レイルダイヤル』というレアピースがそれぞれ存在し、年々その価値は上昇しています。
人気モデルである理由とは
エクスプローラーの人気の理由は、シンプルな設計とそれを品よく表現したデザインにあります。どんな服装でも合わせやすく、ビジネスシーンはもちろん、丈夫な作りであるためスポーツシーンでも心置きなく使用することができます。
また、他のスポーツロレックスに比べて手頃な価格設定も魅力になっており、ファーストロレックスとしてや、使い分けの2本目として購入するユーザーも少なくありません。
流通量が多く、新品中古問わず購入しやすいのもメリットですね。
ロレックス エクスプローラー 人気モデルの買取相場表
こちらは、現在の中古・新品の買取相場となります。
モデル名・型番のリンクより、査定相場の詳細を確認できます。
商品画像(エクスプローラー) | モデル名・型番 | 中古の買取価格相場 | 新品の買取価格相場 | 備考 |
エクスプローラー1 Ref.214270 |
¥369,000 | ¥750,000 | 商品のご購入はこちらから |
|
エクスプローラー2 Ref.216570 |
¥470,000 | ¥900,000 | 商品のご購入はこちらから |
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エクスプローラーで高く売れるモデルはどれ?
エクスプローラーの中でも、以下は特に高く売れるモデルとして注目されています。
商品名(モデル/型番) | 買取価格相場(最安値) | 買取価格相場(最高値) |
エクスプローラー 1 Ref.1016 MMダイヤル |
¥1,000,000 | ¥3,700,000 |
エクスプローラー 1 Ref.14270 ブラックアウト |
¥1,000,000 | ¥2,000,000 |
エクスプローラー2 Ref.16550 レイルダイヤル |
¥1,500,000 | ¥3,000,000 |
1つ目の「エクスプローラー1 Ref.1016 MMダイヤル」は、ミニッツサークルミラーダイヤルという、一部の製造年にのみ見られる激レアピースです。
初期シリアルの通称MMダイヤル(ミニッツサークル、ミラーダイヤル)と、最終年式のLシリアルは、特に高額で取引されています。
参考:Ref.1016の年代とレア度
1963〜1964年頃 MMダイヤル(激レア)
1964〜1971年頃 Mダイヤル(レア)
1972年以降 通常品(ややレア)
1989〜1990年 Lシリアル最終年式(激レア)
2つ目のRef.14270ブラックアウトは、モデル製造初期の年式、シリアルでいうとE番とX番にしか存在しない、超希少なレアピースです。
3つ目は、エクスプローラー2のレアピースです。レイルダイヤル(センタースプリットダイヤルともいう)という文字盤表記のバリエーションで、やはり一部の製造年数でしか見られないことから、希少価値が高まっています。
ロレックス エクスプローラー1,2買取価格の推移
ロレックス エクスプローラーシリーズで人気のモデルの買取価格の推移をまとめました。
他のモデルの査定相場の推移は、ページ下の相場表より詳細を確認できます。
エクスプローラー1 Ref.214270
商品画像 | |
ブランド | ロレックス |
モデル | エクスプローラー1 |
Ref.(型番) | 214270 |
買取相場 | ¥369,000 ~ ¥750,000 |
定価 | ¥687,500(2020年5月時点) |
備考 |
ロレックス エクスプローラー1の現行モデル(2020年5月時点)。2010年に39mm径に大型化され、新ムーブメントcal.3132を搭載。より高まった視認性と、シンプル構造ゆえの丈夫さ、そして精度が高いことが特徴です。
2016年にはマイナーチェンジが行われ、インデックスの369部分と針が変更されました。
買取価格の推移は、2018年より上昇角度が変わり、大きく値上がりしています。新品未使用品に付けられる最高買取価格は、過去3年で約35万円上昇しています。
エクスプローラー2 Ref.216570
商品画像 | |
ブランド | ロレックス |
モデル | エクスプローラー2 |
Ref.(型番) | 216570 |
買取相場 | ¥385,000 ~ ¥900,000 |
定価 | ¥875,600(2020年5月時点) |
備考 |
エクスプローラー2の 現行モデルです(2020年5月現在)。24時間表記のベゼルと、24時間針を装備したムーブメントcal.3187を搭載。42mm径という大判ケースで、見やすく使いやすいことはもちろん、ファッショナブルなデザインでも注目されている人気モデルです。
買取価格の推移ですが、過去3年で大きく値上がりしています。特に目立った値上がりのタイミングは、2018年夏頃。他のスポーツロレックスの値上がりに連動して、新品の買取価格は短期間で20万円近く上昇しました。
主な時計買取店のエクスプローラー査定実績・見積もり比較
ロレックス エクスプローラーの中でも流通量の多い「エクスプローラー1 Ref.114270」の場合、主な時計買取店が提示していた査定実績・買取金額は、次のようになっていました。(2020年5月調査)
買取店名のリンクから、各買取店の公式サイトを確認できます。
買取店・サイト | 最安値 | 最高値 | 中点値 | |
(下記の平均) | ¥348,333 | ~ | ¥515,091 | ¥431,712 |
(バイヤー情報) | ¥335,000 | ~ | ¥446,000 | ¥390,500 |
買取エージェント | — | ~ | ¥410,000 | — |
カイトリマン | — | ~ | ¥500,000 | — |
カドノ質店 | ¥230,000 | ~ | ¥370,000 | ¥300,000 |
かめ吉 | — | ~ | 要問合せ | — |
銀座RASIN | — | ~ | ¥550,000 | — |
クオーク | — | ~ | ¥480,000 | — |
GMT | — | ~ | ¥550,000 | — |
jrs | ¥480,000 | ~ | ¥800,000 | ¥640,000 |
質屋さんドットコム | — | ~ | 要問合せ | — |
ジャックロード | — | ~ | 要問合せ | — |
大黒屋 | — | ~ | ¥450,000 | — |
なんぼや | — | ~ | ¥560,000 | — |
ピアゾ | — | ~ | 要問合せ | — |
ヒカカク | — | ~ | 要問合せ | — |
宝石広場 | — | ~ | 要問合せ | — |
ロデオドライブ | — | ~ | ¥550,000 | — |
バイヤー市場における直近半年間での流通実績も調査。最安値・最高値それぞれの平均を取ると ¥230,000 ~ ¥800,000 (中点値 ¥515,000 )となりました。
参考:114270 買取相場一覧。ロレックス エクスプローラー1、一番高く売れるお店は?
有名店のエクスプローラー買取実績(2020年)
「エクスプローラー買取」のキーワードで検索した際に、上位表示される著名な時計買取店の実績を一覧で掲載しております。
大黒屋のエクスプローラー買取実績&お客様の声
大黒屋のエクスプローラー1,2の買取実績をまとめています。
大黒屋は全国で220店舗!オレンジ看板でおなじみの買取店です。取り扱い商品は幅広く、ブランド品、腕時計、宝石・金プラチナ、お酒の高価買取、金券チケット売買から外貨両替まで。
全商品の買取総数は年間150万件と大手の名に違わず圧倒的なボリュームを誇っています。
▼大黒屋 お客様の声
記事執筆時点で確認される公式サイト上のお客様の声を概要で記載いたします。
- 「複数社問い合わせて、もっとも高い金額だった。」
- 「メール査定から誠実に対応してくれて、安心して売ることができた。」
- 「LINE査定を利用。やりとりがスムーズだった。」
- 「宅配キットを送り返してからの対応が迅速だった」
大きな実績を裏付けるのは行き届いた「お客様第一」の顧客対応にあるのかもしれませんね。また、実績が多いからこそ完成されたやりとりの迅速さも売りです。
▼大黒屋 エクスプローラー買取実績&目安相場
- エクスプローラー1 Ref.214270
買取実績:650,000円 - エクスプローラー2 Ref.216570(白文字盤)
買取実績:840,000円 - エクスプローラー2 Ref.216570 (黒文字盤)
買取実績:830,000円
カドノ質店のエクスプローラー買取実績&お客様の声
カドノ質店のエクスプローラー1、2の買取実績をまとめています。
カドノ質店は、創業90年の質店。「まじめな質屋」をコンセプトに、質と買取を行っているお店です。
▼カドノ質店 お客様の声
記事執筆時点で確認される、公式サイトおよび口コミサイト上のお客様の声を概要で記載いたします。
- 「買取価格に納得できた。」
- 「事前査定から買取代金の振り込みまでとてもスピーディーだった。」
webサイト上の買取価格データベースも整っているため、事前情報の下調べにも便利です。
▼カドノ質店 エクスプローラー買取実績&目安相場
- エクスプローラー1 Ref.214270(新インデックス)
中古Aの買取目安相場:~510,000円 - エクスプローラー1 Ref.114270
新品同様の買取目安相場:~420,000円 - エクスプローラー2 Ref.16570(黒文字盤)
中古Aの買取目安相場:~430,000円
銀座RASINのエクスプローラー買取実績&お客様の声
銀座RASINのエクスプローラー1、2の買取実績をまとめています。
銀座RASINは、東京銀座で2店舗を展開する高級時計店です。
幅広いブランドを取り扱っていますが、2018年にはロレックス専門店がオープンし、これまで以上にロレックスに力を入れていることがわかります。
▼銀座RASIN お客様の声
記事執筆時点で確認される、公式サイトおよび口コミサイト上のお客様の声を概要で記載いたします。
- 「宅配買取を利用。最初は顔が見えなく不安だったが、迅速かつ丁寧にメールにて対応いただいた。」
- 「買取金額5%UPキャンペーンで、高い金額で買い取ってもらえた。」
銀座RASINは、銀座らしくインターナショナルな接客にも対応しています。また、店舗在庫も豊富なので、買い替えの相談もしやすいですね。
▼銀座RASIN エクスプローラー買取実績&目安相場
- エクスプローラー2 Ref.216570(黒文字盤)
買取目安相場:~880,000円 - エクスプローラー1 Ref.214270(新インデックス)
買取目安相場:~720,000円
クォークのエクスプローラー買取実績&お客様の声
クォークのエクスプローラー1、2の買取実績をまとめています。
クォークは、全国12店舗を展開するロレックス専門店です。
専門店らしく、ロレックスであれば年式やマイナーチェンジによる細かい仕様違いに対しても、適正な価格を提示してくれることが魅力です。
▼クォーク お客様の声
記事執筆時点で確認される、公式サイトおよび口コミサイト上のお客様の声を概要で記載いたします。
- 「しっかりとした査定基準を持っている専門店なので安心できた。」
- 「ロレックスに対する質問には大抵答えてもらえた。」
- 「懇切丁寧な対応。」
やはり専門店ならではの、専門知識への評価が高くなっています。
▼クォーク エクスプローラー買取実績&目安相場
- エクスプローラー2 Ref.16570
通常査定上限:580,000円 - エクスプローラー1 Ref.14270
通常査定上限:450,000円 - エクスプローラー1 Ref.214270(新インデックス)
通常査定上限:580,000円
GMTのエクスプローラー買取実績&お客様の声
GMTのエクスプローラー1、2の買取実績をまとめています。
GMTは東証一部上場企業のシュッピン株式会社が運営する時計専門店です。
買取相場のデータベースが豊富であり、webでの事前リサーチ時にも非常に便利です。
▼GMT お客様の声
記事執筆時点で確認される公式サイト上のお客様の声を概要で記載いたします。
※買取の感想は確認できなかったため、購入時のお客様の声を紹介します。
- 「電話やメールの対応が良く、初めてでも不安なく利用できた。」
- 「ローンで購入。手続きがスムーズだった。」
- 「時計の時間を合わせてから渡してくれた。」
接客に対しての高評価が多く見られました。
▼GMT エクスプローラー買取実績&目安相場
- エクスプローラー2 Ref.216570(黒文字盤)
ワンプライス買取:800,000円 - エクスプローラー2 Ref.216570(白文字盤)
ワンプライス買取:870,000円
なんぼやのエクスプローラー買取実績&お客様の声
なんぼやのエクスプローラー1,2の買取実績をまとめています。
時計や金、ブランド品の買取専門店「なんぼや」は、顧客満足度95.9%を誇る全国チェーン店になります。
出店しているどの店舗も駅近のため、店頭買取を考えている方にとっては便利な買取店です。
▼なんぼや お客様の声
記事執筆時点で確認される公式サイト上のお客様の声を概要で記載いたします。
- 「対応がとても親切だった。」
- 「傷があった不安だったが、高く買い取ってくれた。」
- 「他店よりも高く買い取ってくれた。」
買取専門店であるため、買取そのものがサービスです。そのため、丁寧な接客と、少しでも高く買い取ろうという姿勢が魅力になっています。
▼なんぼや エクスプローラー買取実績&目安相場
- エクスプローラー1 Ref.214270(新インデックス)
上限買取価格:730,000円 - エクスプローラー2 Ref.16550(アイボリー)
上限価格上限:1,850,000円
宝石広場のエクスプローラー買取実績&お客様の声
宝石広場のエクスプローラー1、2の買取実績をまとめています。
宝石広場は、渋谷に本拠地を構える超有名店です。渋谷でのみ新品およびユーズドの販売も行っており、新宿と新橋には買取専門店があります。
▼宝石広場 お客様の声
記事執筆時点で確認される、公式サイトおよび口コミサイト上のお客様の声を概要で記載いたします。
- 「想像していたよりも高い金額を提示してもらえた。」
- 「価格交渉にも丁寧に対応してくれた。」
販売店として有名なお店ですが、買取店としても当たり前にあってほしいサービスがあり、時にはその当たり前が期待を上回ることもあるという、魅力あるお店です。
▼宝石広場 エクスプローラー買取実績&目安相場
- エクスプローラー2 Ref.216570
新品の買取相場:~900,000円
エクスプローラーを売るときによくある質問
大事な時計を売るなら、できるだけ高く売りたいもの。
そこでエクスプローラーを売るときによくある質問と、その答えをまとめました。
Q. エクスプローラーを高く売れるのはどこ?高く売るにはどうすればいいの?
A. どこが高いという絶対的な答えはありません。しかし、エクスプローラーを高く売るための方法は存在します。
エクスプローラーを少しでも高く売りたい場合、その必勝方法となるのは、いくつかのお店で査定してみて、売値を比較することです。
どのお店も「高価買取No.1」という広告を打っているためややこしいのですが、全てのモデルで、100%どこよりも高い金額で売れるお店はありません。
詳細はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
参考記事:ブランド時計を高く売る方法。高額査定を引き出す4ステップを解説【2019年版】
また、買取店の口コミや評判についてもまとめていますので、合わせてご活用ください。
カテゴリー:ブランド時計買取店の口コミ評判
Q. 故障や動かないエクスプローラーでも売れるの?売る前に修理やオーバーホールは必要?
A. 修理可能な範囲の故障や不動のエクスプローラーであれば、問題なく売却できます。また、売る前のオーバーホールは、特別必要ありません。
ロレックスの時計の特徴として、メンテナンス性が高いということがあります。特にエクスプローラーは構造がシンプルであり、部品の供給も滞っていないものの方が多いので、修理できないというケースはほとんどありません。
また、売却前にオーバーホールをしても、買取価格にはさほどの差が出ないため、長年オーバーホールしていない場合や、故障して動かない場合でも、気にせず査定に出してみましょう。
Q. 古いエクスプローラーでも売れるの?
A. エクスプローラーは、どの時代のモデルでも十分に高い査定額が期待できます。
エクスプローラーは1953年に登場しましたが、一般的に市場に安定して出回ったのは、1963年のエクスプローラー1Ref.1016です。
Ref.1016は言わずもがなですが、その後のRef.14270やRef.114270もプレミア化しており、いずれも中古市場で高額で取引されています。
そのため、古いから売れない。ということはほぼありません。むしろ、古いことで価値を増しているケースの方が多いくらいです。
Q. 新型の方が高く売れるの?
A. 新型旧型問わず、需要があるモデルが高く売れます。無論エクスプローラーは、どの世代も需要が多くあるモデルなので、新型旧型問わず高く売ることができます。
エクスプローラーは、新型モデルでも比較的生産数が多くありますが、近年は需要に対しての供給量が不足しているため、値上がり傾向にあります。
また、中古市場では旧型モデルが多数流通していますが、こちらも同様に値上がり中。特に保存状態の良い個体は高額です。
このように、エクスプローラー1,2は、新型旧型問わず人気があり、高く買うユーザーが一定数いるため、高く売ることができます。
Q. エクスプローラーを高く売れるタイミングは?
A. お店が在庫を増やそうとしているタイミングは高く売りやすい傾向があります。また、円安時期も高値が付きやすいタイミングです。
夏冬のボーナス商戦前は、お店の在庫を増やそうと『買取額〇%アップ!』などのキャンペーンがあちこちで行われます。その時期はお店側も必死で頑張ってくれるので、価格の交渉がしやすく、高く売りやすいタイミングとなります。
また、海外でも人気の高いエクスプローラーは、為替が円安のタイミングで金額が上がる傾向にあります。
Q. エクスプローラーはなぜ高く売れるの?
A. エクスプローラーが高く売れる理由はいくつかあります。
- ロレックスの圧倒的なブランド力
- マーケットが全世界にある
- ここ数年で世界的にロレックスの相場が高騰している
ロレックスの圧倒的なブランド力
ロレックスは20世紀中盤、腕時計の3大発明と呼ばれる『オイスターケース』『パーペチュアル機構』『デイトジャスト機構』を生み出したことで、一躍トップブランドの仲間入りを果たしました。
創業初期から丈夫で使いやすい実用的な腕時計の開発に注力し、様々な機関や企業との共同ミッションを通じて、信頼性の高いモデルを生み出し続けています。
そうして築き上げたブランド力は、知名度だけなら世界3大ブランドである『パテックフィリップ』『オーデマピゲ』『ヴァシュロンコンスタンタン』よりも上です。
パテックフィリップの時計は知っている人が見てこそ価値があるとわかりますが、ロレックスの時計は、時計を知らない人が見ても高級時計なのです。
デイトナであろうと、サブマリーナであろうと、エクスプローラーであろうと、その知名度的な価値は変わらず人気の対象になっているため、中古市場でも高い価格で取引されている(= 買取価格も高い)というわけです。
マーケットが全世界にある
ロレックスに限らず、高級ブランド時計の市場は日本だけでなく全世界に広がっています。
特にエクスプローラーの場合は、日本で買い取られたものが、日本市場よりも海外市場で高く売れるというケースも稀ではありません。
また、エクスプローラーは中古市場の流通スピードが速いため、買取店の在庫リスクも低めです。そのため、高く仕入れても(高く買い取っても)大きな問題にはならないのです。
ここ数年で世界的にロレックスの相場が高騰している
2017年以降、特に顕著ですが、ロレックスの価格が世界的に上昇しています。
これはロレックスというブランドの価値が、頑丈さや精度、デザイン、供給量不足という複合的な要素で上昇していることに起因しますが、値上がりが著しく大きいのはステンレススチール製のスポーツモデルです。
エクスプローラーシリーズはまさにその渦中にあるモデルであり、短期間で驚くほどに値上がりしています。
Q. 買取方法はどれがいいの?
A. エクスプローラーの買取方法としては、主に「店頭買取」「宅配買取」「出張買取」の中から選ぶことになります。
店頭買取
一番簡単な売り方としては、お手持ちのエクスプローラーと買取店に持ち込んで売る「店頭買取」です。
お店で査定し、提示金額に納得できればその場で売却できるため、店頭買取はエクスプローラーをすぐに売りたいという人におすすめの買取方法です。
特に首都圏や銀座・中野・新宿といった激戦区であれば有名時計買取店が多く、他店に負けないように高値を提示してくれる可能性が高いのもポイント。
近場に複数の買取店があれば、ハシゴして複数の店舗で査定を行うのが高価買取のコツとなります。
宅配買取
売りたいエクスプローラーを郵送し、査定・買取を行うのが「宅配買取」という買取方法です。
時計を郵送するため、他の買取方法と比べると時間がかかってしまう反面、近くに買取店が無い場合でも都心部・激戦区の水準で査定・売却が期待できるのが、宅配買取のメリットとなります。
また、店頭買取のようにお店に行く時間や、出張買取のように家で待つなどスケジュールを確保しなくて済む点も、「送って終わり」の宅配買取の特徴です。
出張買取
査定士・鑑定士が自宅まで来て、査定・買取を行うのが「出張買取」です。
こちらは家にいたまま売りたいという人や、売りたいものが多くて持ち運ぶのが大変という人に最適な買取方法です。
その他ロレックス以外に売りたい物が自宅にある場合、買取店によってはまとめて査定・買取をしてくれる点も、出張買取で期待できる点といえます。
ロレックス エクスプローラー1とは|モデル誕生の歴史
エクスプローラー1は現在Ref.214270というモデルが現行品として製造されています。2010年に登場したこのモデルは、それまで36mmサイズだったケースを一新。39mmにサイズアップしたことで、当時大きな話題となりました。
また、2016年には文字盤内にマイナーチェンジが施され、針のサイズと、インデックス369部分の仕様が変更されています。
市場価格としては、一昨年2017年夏くらいまでは、正規店での定価購入が可能でしたが、それ以降は品薄になり値上がり。2019年5月現在は、新品で80万円を超える金額にまで高騰しています。
歴代シリーズ共通の特徴としては、時分秒のみというカレンダーすら持たないシンプルな機能に、防水性能、そして伝統を継承しながらも時代に合わせて絶妙に整えられてきたデザインがあります。
スポーツロレックスらしく、たいへん丈夫で実用性が高いことはもちろん、洗練されたデザインからも、幅広いシーンでの使用が可能です。
スポーツ、ビジネス、プライベートなど、様々な場面で使用できるため、世界共通で高い人気を誇ります。
ロレックスは2017年に新型ムーブメント32系を発表していますが、エクスプローラー1は、そこから2年たった2019年のバーゼルでもリニューアルが行われなかったため、ここから数年以内のモデルチェンジが期待されているモデルでもあります。
エクスプローラー1の誕生
さて、そんなエクスプローラー1ですが、誕生したのは1953年のこと。
3針ノンデイトという構造上、古い歴史を持つモデルという印象ですが、ロレックスの創業が1905年ですから、意外にもブランド誕生から50年近く経ってから登場したモデルなんですね。
ちなみに、ロレックスは創業当初から腕時計を製造しており、1910年には、腕時計として初のスイスクロノメーター認証(スイスの精度公認検定局)を取得。
さらに1914年には航海用の時計のみに与えられていたイギリス・キュー天文台の精度テスト・A級証明書も取得しています。
多くの歴史あるブランドが懐中時計からのスタートであり、着飾るものとしての腕時計を作っていた時期に、ロレックスの創業者ハンス・ウィルスドルフは、精度高く丈夫で実用性の高い腕時計の普及を予測し、初めからそこに注力していました。
そしてその目論見通り、ロレックスは創業からかなり早い段階で『精度の高い腕時計と言えばロレックス』というブランドイメージを確立することに成功しています。
こうして腕時計ブランドとしての認知度アップに成功したロレックスは、さらなる実用性を追い求め、1926年にはオイスターケースを発明。密閉性の高いケースで、内部の機械を守るという構造で、世界初の防水腕時計を完成させました。
1931年には、パーペチュアル機構という自動でゼンマイを巻きあげる機構を発明し、これまた世界初となる自動巻き腕時計の完成となりました。
1933年には、その性能を試すべく、エベレストを超えるという飛行プロジェクトに参加。小さなプロペラ機に乗せられたロレックスの腕時計は、その精度と丈夫さを発揮し、搭乗クルー達を唸らせました。
オイスターケースとパーペチュアル機構を備えたロレックスの時計は、その後も航空、スポーツ、モーターレース、探検などの現場において、数々のテストにチャレンジしていきます。
1953年には、ジョン・ハント卿率いる登山隊のクルー、エドモント・ヒラリー卿とテンジン・ノルゲイ氏に携行され、人類発のエベレストの登頂成功をともにしています。
ロレックスは、この登山隊の歴史的偉業達成をたたえ、その偉業をともに連れ添った腕時計として、『エクスプローラー』と命名。同年1953年に公式に発表しました。
これが後にエクスプローラー1となる系譜の序章です。
エクスプローラー1の系譜
エクスプローラー1は、ここから1960年代初期に至るまで、度重なる改良が加えられ、3代目となるRef.1016の登場までは、様々なバリエーションが存在すると言われています。
では、ここから歴代ラインナップとその特徴について、見ていきましょう。
まずは1963年~88年頃まで製造されていた3代目モデルRef.1016。エクスプローラー1としての基本デザインが確立されたモデルです。
ムーブメントには、アンティークロレックスの名機として名高いCal.1570および1560を搭載。毎時19,800振動というロービートが特徴です。
『ミニッツサークルミラーダイヤル』など、コレクター垂涎の激レアピースがあることでも知られるモデルです。
続いて1990年~2001年まで製造されたRef.14270。ムーブメントが新たに毎時28,800振動のCal.3000に変更され、より精度を向上させてのリリースでした。
キムタクが月9ドラマで着けていたことで、とてつもないブームを巻き起こしたのは、このモデルです。
この時代から、風防にサファイアクリスタルが用いられるようになり、50mだった防水性能は100mにまで引き上げられています。
また、インデックスには現在のものと同じように、メタルのフチが付くようになりました。
こちらもレアモデルが存在し、『ブラックアウト』と呼ばれる仕様ですが、通常品の約4倍の価値になっています。
続いて2001年~2010年に製造されたモデルがこちら。Ref.114270です。2019年時点では、現行の一つ前の先代モデルにあたります。
ムーブメントはCal.3130に変更され、テンプという機械式時計の心臓部を支えるパーツが強化されました。
いわゆるツインブリッジ構造という、テンプを2点で支える構造に変更されたわけですが、それによって人の動きによる精度の狂いを少なくすることに成功しています。
外装面もブラッシュアップされ、36mmサイズのエクスプローラー1として最高品質に高められたのが、このモデルです。
そして現行の39mmサイズ、Ref.214270ですね。
冒頭でも紹介しましたが、3mmサイズアップされたケースと、さらにブラッシュアップされた外装で、ピュアスポーツという位置づけから、高級感のあるドレススポーツモデルに生まれ変わりました。
ムーブメントはcal.3132を搭載。基本機能は前作と変わりませんが、新たにパラフレックスショックアブソーバーと、パラクロムヒゲゼンマイという、ロレックスの新技術が追加されています。
2016年にはマイナーチェンジが行われており、369インデックスがブラックアウトから夜光入りへと変更。針も大きなものに変更されています。
ロレックス エクスプローラー2とは|モデル誕生の歴史
エクスプローラー2は2011年にリニューアルが行われ、それまで40mm径だったケースを42mm径にまでサイズアップ。文字盤内の針やインデックスの改良と合わせて視認性の向上を図っています。
2020年以降、近いうちに次のリニューアルも予想されており、更なる実用性向上と、デザイン面での変更にも注目が集まっています。
歴代モデル共通の特徴としては、24時間にこだわった表記と機能がありますが、冒頭でも触れたところ、エクスプローラー2はエクスプローラー1の上位機種として、位置づけられています。
なぜ、この多機能ウォッチが、超シンプルな3針ウォッチの上位機種なのか。
疑問に思っている方も少なくないはず。
上位機種として2という表記をしているモデルでいうと、例えばGMTマスターシリーズがありますが、2つの時間が読めるGMTマスターに対し、3つの時間まで読めるようになったのがGMTマスター2という区別になっています。
これは同じ機能のアップグレードなので、わかりやすいですよね。
しかしながら、エクスプローラー1とエクスプローラー2の機能は、3針ノンデイトと、24時間計付きデイト。あまりにも違いすぎます。
この理由ですが、エクスプローラー2誕生直前、1970年に行われたドイツのチームによるグリーンランド遠征、そしてニュージーランドのチームによる南極探検にヒントがありました。
エクスプローラー2の誕生
ロレックスがエクスプローラー1を発表した際、その堅牢性と精度の高さを実証したのは、1953年の人類初・エベレスト登頂成功時に携行されたというものでした。
マイナス50℃を下回る気温。全方位から吹き付ける風と雪。強い日差し。薄い大気。
エベレスト登山の過酷さは、到底我々の想像できる範囲にあるものではありませんが、ただひとつ「昼夜の区別がつかない環境」ではありませんでした。
ここで少しおさらいですが、ロレックスのスポーツモデル、最初に誕生したのは1953年のエクスプローラー1です。
エクスプローラー1の誕生ストーリーは、動画説明欄にリンクを貼っておきますので、後ほどご覧いただければと思います。
そしてその後、サブマリーナ、GMTマスター、ミルガウスが同じく1950年代に登場し、1960年代にはデイトナとシードゥエラーが加わっています。
エクスプローラー2の登場はこの後、1970年代に入ってからとなります。
で、話を戻すと、1970年エクスプローラー1を携行し、グリーンランドと南極をそれぞれ探検したドイツおよびニュージーランド両チーム。
エクスプローラー1の堅牢性においては高く評価をしたものの、「昼夜の区別がつかないこと」そして「経過日数がわからないこと」という大きな課題を残しました。
北極点、南極点、そしてエベレスト山頂の3つを三極点と言いますが、同じ極地探検でも、時計に求められる機能は違っていました。そのためロレックスは、極地の気候や特性に合わせた機能の追加が必要である判断。
それまで開発済みの2つの機能、デイトジャスト機能とGMT機能を追加したムーブメントをオイスターケースに搭載し、エクスプローラー1から遅れること18年、もう一つの極地探検用腕時計として、エクスプローラー2を発表したという流れです。
「昼夜の区別」そして「経過日数の読み取り」。極地探検からのニーズに応える形で誕生したエクスプローラー2。
3時位置に配置された日付表示、回転しないベゼルに刻まれた24時間表記、大きく見やすい24時間計の針。インデックスも細かく刻まれています。
徹底的に24時間にこだわった作りになっていることは、誕生背景からうなずけるものかと思います。
時々、洞窟探検用とも表現されるこの機能とデザインは、白夜、極夜の地域の探検から生まれたこの機能が、洞窟探検でも活きたからというわけですね。
エクスプローラー2と著名な探検家たち
では、ここからはエクスプローラー2の魅力を、偉大な科学者や探検家の言葉とともに、お伝えしていきたいと思います。
まずは、フランスの極地探検家であり火山学者でもあるアルーン・タジェフ氏。火山噴火の際に発生するガスとマグマの温度変化を記録する活動を行っており、マグマに接近する際も、耐熱スーツの上にエクスプローラー2を着用していたそうです。
1972年、彼がロレックスに送った手紙には、
「エトナ火山の非常に活発なガスの中で、私の時計は完璧に機能しましたが、私のチームメイトたちの時計はそうはいきませんでした。」
と書かれていたそうです。(一部抜粋)
初代エクスプローラー2 Ref.1655が発売されて1年。低温のみならず高温、しかも通常の空気環境ではなく火山ガスの環境においても、正常に動くことを証明した出来事でした。
続いてイギリスの気球探検家ジュリアン・ノット卿。気球活動における79タイトルもの世界記録を塗り替えた人物です。
1980年、ジュリアン卿は、熱気球で高度16,804mまで上昇。この記録ももちろん当時の世界記録ですが、エベレストの2倍近い高度への挑戦は、氷点下の気温、酸素欠乏、200hPa以下という超低気圧との戦いです。
挑戦ため、装備品は常に最新鋭のものを揃えていたそう
ですが、その中にはエクスプローラー2が。そのことについてジュリアン卿は、
「それは他の全てと同様に厳密に審査されましたが、個人的な好みを別にしても、それを含めることには全く疑いの余地がありませんでした。」
と説明しています。
ロレックスを着けてエベレスト上空を飛行するというチャレンジもかつてありましたが、たしか1930年代でしたでしょうか。そこから50年。エクスプローラー2は、それよりもずっと高い場所での使用にも耐えうるということを、証明した出来事でした。
続いてノルウェーの冒険家アーリング・カッゲ氏。1990年代初期、世界で初めて三極点到達を成し遂げた人物です。
彼が身に着けていたのは、3代目エクスプローラー2 Ref.16570。ケースバックには、到達地点と年号が刻まれているそうです。
最後はベルギーの極地探検家アラン・ユーベル氏。
2007年に気候変動の影響を研究するため、シベリアから北極を経由しグリーンランドへ、という過酷の旅へチャレンジ。
その時携行した必須アイテムには、衛星電話、地図、そしてエクスプローラー2があったそうです。