スポーツモデルをベースに、24時間計を備えたモデルがロレックスGMTマスターです。1960年にその2代目となるRef.1675が登場し、初代サブマリーナデイトと並んでヴィンテージ市場で非常に高い人気を誇っています。その販売価格と買取事情を調査しました。
目次
- GMTマスターRef.1675が名機と呼ばれる意味
- cal.1570搭載の他のモデル
- 販売価格と買取事情の調査
- まとめ
追記:2018年以降の買取相場はコチラ
→ ロレックス GMTマスター Ref.1675 買取相場まとめ
GMTマスターRef.1675が名機と呼ばれる意味
1960年から1980年頃まで作られたGMTマスターRef.1675。
製造終了して35年以上経っているにもかかわらず、日本ロレックスはメーカーメンテナンスを未だ受付しています。
メーカーで直せるヴィンテージ。これほど安心なことはありません。
メーカーが嫌がらないということは、時計としての信頼性が非常に高いということになります。
GMTマスターRef.1675の信頼性の高さは、ムーブメントにあります。
搭載されているムーブメントcal.1570は、1960年代に誕生し、その後約20年もの間、ロレックスのスポーツモデルに使われてきました。
cal.1570の主な特徴
- 長時間高精度を維持できるより
- 細かい部品まで分解メンテナンスできる
- 各パーツが耐久性に優れている
- 構造がシンプルでトラブルが少ない
耐久性が高い点とメンテナンスのしやすさから、マイスターも絶賛の名機です。
cal.1570搭載の他のモデル
cal.1570はその絶大な信頼性から、ロレックススポーツモデルの進化を支えてきました。
Cal.1570搭載の主なモデル
- サブマリーナデイト Ref.1680
- エクスプローラⅠ Ref.1016後期型
- デイトジャスト Ref.1601
- オイスターパーペチュアルデイト Ref.1500
特に今ヴィンテージロレックスとして人気が高いのは、サブマリーナ、エクスプローラー、そしてGMTマスターの3つです。
エクスプローラー1Ref.1016の買取情報はこちら(→)クリック
ロレックス GMTマスター 1675 の販売価格と買取事情の調査
cal.1570は、歴代のロレックス製キャリバーの中でもイチニを争う最強のムーブメントとして、安定した高値で取引されています。
GMTマスター Ref.1675 の販売価格 2015年夏
- RASIN様掲載 Ref.1675 赤青ベゼル ¥968,000
- rivero様掲載 Ref.1675 赤青ベゼル ブラックミラーダイヤル ¥1,554,000
- ブランド鑑定団様掲載 Ref.1675 赤青ベゼル ブラックミラーダイヤル ¥1,404,000
ブラックミラーダイヤル強し。
生産期間が長く、比較的手に入れやすいヴィンテージモデルと言われるGMTマスターでも、ミラーダイヤルだけは異常な価格で取引されています。
全体的な相場観としては、85万円〜170万円といったところでしょうか。かなり幅広です。
製造年による微妙なマイナーチェンジが、販売価格の差に繋がっているようです。
GMTマスター Ref.1675 の買取事情
以前のエントリー <アンティークサブマリーナ1680の買取調査> 同様、アンティークという特性上、ネット調査では買取実績の有無しかわかりませんでした。
だいたいの査定額は、販売価格相場から読み取るしかありませんが、なにせマイナーチェンジが多いモデルなので、自分が持っているのがどれなのかわかってる人の方が少ないと思います。参考までに、買取価格を予測すると、下記の通りになります。
ロレックス GMTマスター2 Ref.1675 予想買取価格
通常品 ¥550,000 〜 ¥750,000
ブラックミラーダイヤル ¥950,000 〜 ¥1,100,000
追記:2018年以降の買取相場はコチラ
→ ロレックス GMTマスター Ref.1675 買取相場まとめ
売却の場合は、ぜひそれがわかる人の手に渡したいモデルですね。
どの買取店を通して、だれの手に渡るのか、ということを意識して売りたいです。
まとめ
GMTマスターRef.1675の買取は、メーカーメンテナンス可能ということもあり、アンティークに強いお店のみならず、通常のロレックス買取店でも同額の高額査定が期待できます。
ただし、コレクターとして購入したということでなければ、多すぎるマイナーチェンジのせいで自分が持っているものがどれかわからないというのが普通。買取店でもそこまで細かくわかってコレクター向けに査定できるところと、そうでないところはあるわけです。
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なので、確実に高額査定につなげたいのであれば、一括査定を利用して、複数店舗に査定をお願いしてしまうというのは大いにありです。
GMTマスターRef.1675の一括査定買取実例としては、査定額の差が30万円におよびこともあります。そのくらい目利き査定が需要なモデルなのです。