以前、ロレックス・シードゥエラーRef.1665の買い取り価格について調査しましたが、高価買取の対象になっている『赤シード』はなぜ価値が高いのでしょうか。追記調査してみました。
目次
- ロレックス 赤シードゥエラー は希少なのか
- ロレックス 赤シードゥエラー のディテールはひとつではない
- まとめ
ロレックス 赤シードゥエラー は希少なのか
シードゥエラーRef.1665は、製造年式によって、微妙にディテールが変化し、初期のものはダイヤルの『SEE-DWELLER』と『SUBMARINER2000』の印字が赤字で表記されていました。
これが後に『赤シード』と呼ばれるようになり、アンティーク・ロレックス愛好家の憧れの時計になっています。
シードゥエラー Ref.1665 の買い取り価格は、過去のエントリーをご参照ください。
>> アンティーク【シードゥエラー1665】買取価格を調査
シードゥエラー Ref.1665 の基本スペック
製造年:1967年〜1980年代前半
ムーブメント:cal.1570/1575
防水性能:610m
風防素材:プラスチック
ケース素材:ステンレススチール
ケースサイズ:39mm
このうち、1974年頃までの生産モデルが『赤シード』ですが、製造年だけみると、ノーマルシードも赤シードも、ほぼ同じ年数生産されており、赤シードが特別希少性が高いわけではないことがわかります。
ならば、高年式のノーマルの方が価値が高くなりそうなものですが、、、。
ロレックス 赤シードゥエラー のディテールはひとつではない
Ref.1665『赤シード』の価値は、世界3大時計オークションのひとつである、【アンティコルムオークション】で特に注目されています。
実は『赤シード』は、同じ『赤シード』のなかでも、年代によって微妙にディテールに差があり、これにより、ノーマルシードゥエラーと同じ生産数であっても、各々に希少性が生まれています。
アンティコルムでは、それを4分類にしています。
シードゥエラー マーク1
製造年:1967年頃
特徴:裏蓋に PATENT PENDING (特許申請中)の刻印。
シードゥエラー マーク2
製造年:1968年頃〜1969年頃
特徴:裏蓋に ROLEX PATENT (ロレックス特許)の刻印。
シードゥエラー マーク3
製造年:1970年頃〜1974年頃
特徴:この年代からノーマルシードゥエラーと同じケースになったが、リューズガードは細いまま。
シードゥエラー マーク4
製造年:1973年〜1974年頃
特徴:ノーマルシードゥエラーと同じケース、同じリューズガードになった。
アンティコルムオークションでは、過去に2,000万円もの価格で落札された『赤シード』も存在し、それは上記分類の中でも極めて希少な、『SUBMARINER2000』の印字がないモデルでした。こちらはシングルレッドと呼ばれる、世界3大オークションでも滅多にみることができない超絶希少モデルです。
まとめ
Ref.1665 赤シードゥエラー の価値は、生産数が少ないからというわけではなく、年代によって実は細かいディテールの違いがあり、その分類はあの【アンティコルム】が行っているという、なんともコレクターの所有欲をくすぐるストーリー性が、高い価値に繋がっているようです。