2018年のバーゼルワールドにて発表されたロレックスの新型ディープシーRef.126660。ムーブメントが変更されたことはご周知のとおりですが、実はブレスレットの太さも変更されています。写真で確認してみましょう。
目次
ディープシー Ref.126660 とは
ロレックス ディープシー は、1967年に行われたマリアナ海溝最深部へのチャレンジデータを元に、フランスの潜水事業会社コメックスの協力を得て完成された歴史を持つプロフェッショナルダイバーズウォッチです。
シリーズとしての初登場は2008年。そして2018年のモデルチェンジで、最新モデルRef.126660が登場しました。
Ref.126660の基本スペック
- 製造年:2018年~
- ケース&ブレス素材:904Lステンレススチール
- 裏蓋素材:チタン
- ケースサイズ:44mm
- ベゼル:セラミック製逆回転防止ベゼル
- 風防:5mm厚ドーム型サファイアクリスタル
- 防水性能:3,900m
- リューズ:トリプロックリューズ
- ムーブメント:cal.3235
- パワーリザーブ:70時間
- 夜光:クロマライト
- 特殊機構:ヘリウムガスエスケープバルブ
前作から最新作へのモデルチェンジで行われた、ムーブメントの仕様変更について以下の通り。
テンプ部分の振動を緩和する部品を変更:
キフ社製ウルトラフレックスから、パラフレックスショックアブソーバーへ。
パワーリザーブ:
フル巻き状態で48時間から、70時間へ。
アンクル&ガンギ車:
より駆動効率の良いクロナジーエスケープメント機構へ。
詳細はこちらの記事をご確認ください。
→ 2018年 新型ディープシー126660発表!見た目はほぼ変わらず、最新ムーブメントを搭載
画像で見るロレックスディープシー新旧比較
ロレックス ディープシーの新旧モデルの違いについて、画像で確認していきましょう。
今回のモデルチェンジですが、久しぶりのムーブメント変更ということ注目が集まってしまい、外装面の変更はあまり取り上げられていないのですが、実は外装面もブラッシュアップされています。
↑ 旧作ディープシーRef.116660
↑ 新型ディープシーRef.126660
フェイスは、テキストのフォントが多少違うのみで、パッと見ただけではどちらが新型なのか、見分けがつきません。
見分けるコツとしては、6時位置の SWISS MADE 。新型は SWISS と MADE の間に王冠マークが入っています。
そして本題のブレスレットですが、
↑ 旧型ディープシーRef.116660のブレスレット
↑ 新型ディープシーRef.126660のブレスレット
若干ではありますが、太くなっていることがわかります。
この変更により、4~5グラムほど重さも増しているとのことですが、このわずかな差、馬鹿にできないというか、着用感に大きく関わる違いになっています。
どういうことかというと、時計の重心バランスですね。ディープシーは頭部分が大きく重い。そのため、着用時に位置がずれやすいという欠点がありました。
今回のモデルチェンジでブレスレット側が太く(重く)なったことで、そのバランスを絶妙に調整しているという具合です。
まとめ
ロレックス 新型ディープシー Ref.126660 のブレスレット変更、お分かりいただけたでしょうか。同時期に発表されたGMTマスター2の新型ペプシや、デイトナレインボーなどと並べてしまうとインパクトの薄いモデルチェンジでしたが、こうした絶妙なチューニングは実にロレックスらしい取り組みですね。
2018年12月現在、まだ旧モデルRef.116660も新品購入が可能ですが、スペック面(機械、外装)では新型の方が圧倒的に良いものになっているため、販売価格には大きな差があります。購入の際はご予算面とも相談しながら決めると良いでしょう。
また、今回ムーブメントが変更されたことで、シードゥエラーとディープシーは、しばらくの間次回のモデルチェンジはないものと予想します。次はサブマリーナのモデルチェンジに期待ですね!