歴代オリンピックのオフィシャルタイムキーパーを担っているオメガ。オリンピックが開催されるごとに限定モデルをリリースしています。
2018年開催の平昌オリンピックでも限定モデルが発表されましたので、その詳細と今後の買取相場の予想を見ていきましょう。
目次
- オメガとオリンピックについて
- 平昌オリンピック限定モデル紹介
- 過去オリンピックモデルからの買取相場予測
- まとめ
オメガとオリンピックについて
オメガは1932年より、平昌オリンピック含め28回もの大会で公式のタイムキーパーとなっています。
時代が進むにつれ、タイムレコーダーによって約1/100秒での記録を可能にしたり、リアルタイムで記録をテレビ中継に映すと行った技術を発展させてきました。
平昌オリンピック限定モデル紹介
以下にて2018年冬季オリンピックで登場した限定モデルを紹介します。他にも記念モデルはいくつか登場していましたが、オメガが取り立ててピックアップしていたのがこの2モデルでした。
オメガ(OMEGA)シーマスター アクアテラ ピョンチャン 2018 リミテッド エディション
- ムーブメント:自動巻き / cal.8900
- 防水性能:600m
- 風防素材:ドーム型強化サファイアガラス
- ケース素材:ステンレススティール
- ベルト素材:ラバーストラップ
- ケース直径:43.5mm
シーマスター アクアテラ 522.32.44.21.03.001は裏スケルトンタイプで、裏ブタには平昌オリンピックのロゴが印字されています。
公式サイト上ではコレクション(※)「スペシャリティーズ」のサブコレクション「オリンピックゲームスコレクション」、モデル名は「「ピョンチャン2018」リミテッド エディション」と分類されています。
もっともオメガは同時に「シーマスター アクアテラ ピョンチャン 2018 リミテッド エディション」という表記も行っているため、買取応援団(オメガ)では分かりやすさを考慮して後者の名称を使用しています。
※「コレクション」「サブコレクション」について…オメガは各モデルを階層的な分類をしています。例えば上記では「シーマスター」がコレクション、「アクアテラ」がサブコレクションに位置づけられます。
定価は¥799,200で、楽天では65万円で3点の販売を確認できました。2018本限定ではありますが、プレミア化とはなっていない模様です。
オメガ(OMEGA)シーマスター プラネットオーシャン ピョンチャン 2018 リミテッド エディション
- ムーブメント:自動巻き / cal.8500
- 防水性能:150m
- 風防素材:ドーム型強化サファイアガラス
- ケース素材:ステンレススティール
- ベルト素材:ステンレススティール
- ケース直径:41.5mm
シーマスター プラネットオーシャン 522.10.42.21.03.001も2018本限定生産で、裏面はスケルトンで、平昌オリンピックのロゴが印字されています。
文字盤右下に5色のオリンピックカラーが入っているのに加え、「20」「18」がそれぞれミニッツトラックの20秒と18秒部分に重なったデザインとなっています。
定価は¥691,200、楽天では1点のみ¥426,300で販売されていました。流通数は少ないながらも、こちらも急激な価格高騰にはなっていないですね。
過去オリンピックモデルからの買取相場予測
今回のオリンピックモデルが今後どういった買取価格になるかですが、過去のオリンピックでリリースされた限定モデルの動向から予測していきます。
スピードマスター マークⅡ リオ 2016 リミテッドエディションの買取価格
生産数が少ないため買取情報も限られていましたが、前回2016年のリオオリンピック時に登場した「スピードマスター マークⅡ リオ 2016 リミテッドエディション」522.10.43.50.01.001についての買取価格を確認できました。
買取時期は2016年夏というまさにオリンピック開催時に買い取られており、風防にキズがあるコンディションで31万円での買取となっていました。
カカクコムで同時期の販売価格を確認したところ、当時はおよそ50万円での販売となっていました。そのためリセールバリューとしては約60%程度の買取金額だった計算になります。
ピョンチャン 2018 リミテッドエディションの買取価格予想
今回のモデルも同様の値動きと仮定すると、2年後の東京オリンピックの際、「ピョンチャン 2018 リミテッドエディション」シリーズの買取価格は、それぞれ以下のように予測されます。
- シーマスター アクアテラ 522.32.44.21.03.001:¥390,000
- シーマスター プラネットオーシャン 522.10.42.21.03.001:¥255,780
それぞれ販売価格から60%の値段で算出した値となります。
まとめ
オメガのオリンピックモデルは限定生産のため流通量が限られています。もっとも販売価格は定価以下で購入可能で、過去の記念モデルも買取価格が高騰しているといったことはありませんでした。買取相場は通常のオメガのモデルと同程度と考えて良いでしょう。
また、オリンピックという世界的なイベントという性質上、開催国をはじめその需要は日本に限られたものではありません。
オリンピックモデルを売却する際のポイントとしては、国際的な流通網をもつ買取店を中心に査定を行うことがあげられます。